科学

三大栄養素(さんだいえいようそ)(Three Major Nutrients)

投稿日:2018年4月26日 更新日:

(農業)(科学)

  蛋白質(たんぱくしつ) 脂肪(しぼう) 炭水化物(たんすいかぶつ)
英訳 Protein Fat Carbohydrate
消化された後 アミノ酸など 脂肪酸など グルコース(ブドウ糖)など
体の中の構成比率 20% 15% 1%
過剰摂取すると 骨粗鬆症のリスク、腎臓に負荷がかかるリスクがある。 脂肪として蓄積され、肥満の原因になる 脂肪として蓄積され、肥満の原因になる
摂取不足だと セロトニンの不足を招きうつの原因になることがある。免疫力が低下する。疲れやすくなる。 ビタミンA・D・E・Kが吸収されにくくなる 脂肪や筋肉が減少する

*人間(動物)のエネルギーを生み出すために使われるのは、タンパク質、脂肪、糖質の3種類。これらは三大栄養素(三大熱量素)と呼ばれる。

*たんぱく質(Protein)・脂肪(Fat)・炭水化物(Carbohydrate)のカロリーベースの摂取バランスを、それぞれの頭文字をとってPFCバランスという。

*三大栄養素は小腸で消化される。タンパク質はアミノ酸などに、脂肪は脂肪酸などに、炭水化物はグルコース(ブドウ糖)などに、というようにより低分子の化合物になって血液中に取り込まれる。

*血液によって個々の細胞の近くまで運ばれた後、細胞と細胞の間にある組織液(組織間液)を介し、酸素と栄養素が細胞に取り込まれる。これらの栄養素は酸素と反応することでエネルギーとなる。

*体を構成する成分は、約60%が水分、約20%がタンパク質、約15%が脂肪、約1%が炭水化物となる。その他4%はカルシウム、無機質、ミネラルとなる。

蛋白質(たんぱくしつ) 筋肉、血液、内臓、皮膚、髪、爪、骨、歯、脳、神経など体をつくる主要な成分であり、体重の1/5を占める。酵素やホルモンもたんぱく質からできている。20種類以上のアミノ酸から形成され、そのうち8種類以外は体内でつくり出せる。体内でつくられない8種類は、食品から摂取しなければならずこれを必須(ひっす)アミノ酸という。
脂肪(しぼう) 脂質ともいう。脂肪を形成するのが脂肪酸であり、生物の細胞膜を維持する役割がある。また、脂肪は体表近くに皮下脂肪として蓄積され、体への衝撃を吸収したり、体温調節したりする。また体表に皮脂として分泌されることで表皮や毛を健全に維持する。脳の質量は体重の2%程度だが、その65%は脂肪である。また、食物から摂取した脂肪はエネルギーの貯蔵法としても使われる。脂肪酸には飽和脂肪酸と、不飽和脂肪酸とがある。飽和脂肪酸の多量摂取は心疾患の関連があるとされる。体内でつくられない脂肪酸を必須脂肪酸といい、不飽和脂肪酸のω(オメガ)-6脂肪酸のリノール酸、ω-3脂肪酸のα-リノレン酸である。
炭水化物(たんすいかぶつ) 糖質ともいう。または栄養学的には炭水化物から食物繊維を除いたものが糖質とされる。構成している単糖の数が1個のものを単糖類、2個のものを二糖類、2~10数個のものを少糖類、それ以上のものを多糖類という。消化吸収された後はグリコーゲンやブドウ糖の形で筋肉、肝臓、血液などに貯蔵される。炭水化物が消化されたものにグルコースがあり、これは解糖系・クエン酸回路・電子伝達系などによって二酸化炭素と水とエネルギーへと変換される。このエネルギーを体内で利用するために使われる物質をATP(アデノシン三リン酸)といい、筋肉を動かしたり、脳からの命令を送ったりなどに用いられる。炭水化物は主に植物の光合成でつくられる。

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