(農業)(土壌)
植物を生産し得る土壌の能力のこと。土壌肥沃度(どじょうひよくど、Soil fertility)と似ている。
昭和59年の地力増進法によれば、「この法律で「地力」とは、土壌の性質に由来する農地の生産力をいう。」
土壌の(1)化学的性質、(2)物理的性質、(3)生物的性質に分けて把握する考え方がある。
農林水産省の地力保全基本調査(昭和34年~53年)では、土壌生産力阻害要因として、1表土の厚さ、2有効土層の深さ、3表土の礫(れき)含量、4耕転の難易、5湛水透水性、6酸化還元性、7土地の湿、8土地の乾、9自然肥沃度、10養分の農否、11障害性、12災害性、13傾斜、14浸食に分けて把握している。このうち5と6は水田のみの項目であり、7・8・13・14は水田でない普通畑、樹園地のみに該当する項目。