(農業)(植物)
葉を一年中つけている樹木。葉の交代が連続的に行われ、落葉期をもたない樹木。ここでの落葉期は無葉期(葉が無い期間)という意味である。
落葉樹の対義語。ただし落葉しないのではなく、1年から数年ぐらいで落葉する一方で次々に新しい葉がつくられていくので落葉が目立たたないだけである。
落葉樹と常緑樹は落葉期(無葉期)の有無で区別されるが、常緑樹の葉は革質(かくしつ)や肉質(にくしつ)であって厚く光沢があり見た目も落葉樹と異なる傾向がある。
樹種 | 分布 | 葉の寿命 | |
常緑広葉樹(この常緑広葉樹が多くを占める樹林を照葉樹林という) | カシ、シイ、タブノキ、ヤブツバキ、クスノキ | 温帯の低山地、亜熱帯、熱帯 | 熱帯では数ヶ月のものもある。温帯以北では1年から2~3年。常緑針葉樹にあっては10年以上のものもある。 |
常緑針葉樹 | マツ、モミ、スギ、モミ、ツガ、シラビソ、オオシラビソ、アカマツ | 冷温から亜寒帯 |
ヤブツバキ、クスノキのように1年で毎年すべての葉が替わるものから、アカマツ、シイのように普通は2年のもの、モミ、ツガのように長ければ10年以上になるものまである。
常緑樹の落葉期(ここでは生え変わり期という意味)は、広葉樹では春の新葉展開時が多いが、針葉樹では生長が休止する秋から冬にかけてである。
熱帯では、新葉の出葉とともに旧葉が落葉していく常緑樹もあり、この場合は葉の寿命が数ヶ月という状態もおこる。
*無葉期(葉が無い期間)はここで創作(2018/5/11)。