(農業)(科学)
収穫した作物についた微細な傷が治癒する現象。
この現象を起こすために一定期間乾燥や高温条件に置くことを予措(よそ)という。
乾燥させる場合は微生物の繁殖を防ぐためだが、サツマイモの例では、温度を30℃~36℃、湿度を90~95%で、3~6日保つことによってコルク層*が形成され、腐敗や変質を防ぎやすくなる。つまり乾燥だけでなく高温多湿によってもキュアリングが起こる場合がある。ただしサツマイモではそのコルク層ができた後は13℃~14℃で貯蔵する。
*コルク層:植物の表皮の下にある層。細胞壁にスベリンという物質が加わってできたコルク細胞の集まり。
もしも出題で、
Q:「A群の選択肢の中に“キュアリング”という用語があり、B群の選択肢の中に“温湿度調整による防腐”」という用語があったらこれらは関連性ありかなしか。
とあれば、その答えは、
A:関連性あり(キュアリングを起こすことで防腐も成り立つため)。