(農業)(植物)
根(ね)と異なり、茎の地下部分であるところの地下茎の、4分類のひとつ。地下茎の先が肥大して養分貯蔵器官となっている。多年生草本で地上部が毎年枯れても、養分をたくわえた地下茎によって増殖できる。休眠期間(越冬器官)および栄養繁殖器官といえる。
作物と雑草に分けて説明する。
特徴 | 例 | |
作物 | 外側の皮層部と内側の髄部組織からなり、柔組織細胞に澱粉(炭水化物)やイヌリンを蓄積している。 | (澱粉を貯蔵)
(ナス科)ナス科のジャガイモ (サトイモ科)サトイモ、タロイモ |
(イヌリンを貯蔵)
(キク科)キクイモ |
||
雑草 | シズイの塊茎の大きさが1mm程度であるのに対し、クワイやオオクログワイのそれは5cmに達する。
塊茎の各節には多数の芽があるため、小片に分割してもそれぞれが完全な個体に成長する。 |
(カヤツリグサ科)ミズガヤツリ、ハマスゲ、クログワイ、シズイ、ヒメホタルイなどの多年生の植物。
(オキダカ科)オモダカ、ウリカワ、コウガイモ、スギナなどの多年生植物。 |