(農業)(農作業)
畝間もしくは条間を、作物の生育期間中に耕起すること。
作物の生育促進、雑草防除、通気性を高める、透水性を高める、降雨時の土壌侵食を防ぐ、水分の保持、作物の根への酸素供給、肥料成分を可給態に変える、根からの養分吸収を助ける、地温を高める、病虫害の防除、水田では有害ガスの放出などの目的がある。
中打ちともいう。
除草目的の中耕は中耕除草ともいう。
中耕と同時に追肥、除草、土寄を同時に行うことがある。
土壌の理化学的性質が養分吸収に有利な状態になるため、作物の成熟期を遅らせることもある。
例えば3~4週間に1度くらい行う。かつては鍬(くわ)、万能(まんのう)、水田では雁爪(がんづめ)、田打車によって行われた。現在はカルチベーター、小型ハンドトラクターを用いる。
→耕耘(こううん)
もしも出題で、
Q:「中耕とは、作物の株の根もとに土を寄せることである。」といったらこれは○か×か。
とあれば、その答えは、
A:×(中耕自体は耕起のみを指し、土寄せを含まないので×。ただし中耕のとき同時に土寄せをすることはある。)