(農業)(土壌)(土木)
外から土を持ち込むことが客土である。
土壌を改良することが目的であり、現在の土壌に不足するものを取り入れる。
対象 | 客土の例 |
砂質土壌 | 粘土含量の高い土壌 |
重粘土 | 砂質土壌や山赤土 |
無機成分に乏しい泥炭地 | 石灰、マグネシウムなど富む鉱質土壌を5~10cmの厚さで |
老朽化水田 | 鉄、塩基、粘土を含む山赤土を、10aあたり、15~20t |
土壌の性質を変える物質もある。
ベントナイト(Bentonite)(15~20t/10a) | モンモリロナイトを主成分とする粘土の総称。大きなCECを持ち、砂質土壌の窒素保持力を増やす。膨潤性によって過度の浸透をおさえる。 |
ゼオライト(Zeolite)(5~10t/10a) | ゼオライト(沸石(ふっせき))、とはミクロ多孔性の結晶性アルミノケイ酸塩。大きなCECを持つが、水中で膨潤しない点がベントナイトと異なる。 |
重金属に汚染された土壌にも客土が一般化している。
汚染土壌の上に非汚染土壌を積み重ねる「上乗せ客土」と、汚染土壌を取り除いたあとに非汚染土壌を搬入する「排土客土」の方法がある。排土客土法はより費用がかかる。
→覆土(ふくど)
Q:「一つの土壌に違う土壌を人為的に混ぜることは( ① )とよばれ、( ② )の効果的な方法の一つである。」この( )にあてはまる言葉を答えよ。
とあれば、その答えは、
A:①客土、②土壌改良、となる。