(農業)(科学)
二酸化硫黄は亜硫酸ガスともいい、腐敗した卵のような刺激臭のある無色の気体である。活火山でもこのにおいを嗅ぐことができる。化学式はSO2であり無機化合物。
自然界では火山活動で、人為的には工業生産や化石燃料の燃焼で生じる。
化石燃料すなわち石炭や石油には硫黄化合物が含まれ、この燃焼時に発生する硫黄酸化物のひとつが二酸化硫黄である。
二酸化硫黄は大気汚染の要素のひとつである。
大気中の二酸化硫黄は、二酸化窒素などの影響で硫酸となり、酸性雨の原因となる。
二酸化硫黄が植物に与える影響
-植物の生育が低下する。
-同化作用の盛んな成長葉の葉縁部や葉脈間に、黄白色や茶褐色の斑点が生じる。これは新葉や古葉ではあまり生じない。
二酸化硫黄を食品添加物として利用する場合
効果:漂白、酸化防止、変色防止、保存、防かび。
対象食品:かんぴょう、乾燥果実、水あめ、煮豆、えび、その他広範囲の食品。
もしも出題で、
Q:「A群の選択肢の中に“大気汚染”という用語があり、B群の選択肢の中に“二酸化硫黄”」という用語があったらこれらは関連性ありかなしか。
とあれば、その答えは、
A:関連性あり(二酸化硫黄は大気汚染の要素のひとつである)。