植物

活着(かっちゃく)(Root Taking, Taking Root, Graft-Take, Growing Roots)

投稿日:

(農業)(植物)

植物が、移植後に根付いて生長を続けること。移植後に移植したところで新しい根が伸びて根付くこと。

普通、移植時に根は傷つくが、移植後の新しい根が根付けば植物の生育は回復する。この状態が活着である。

※接ぎ木であっても活着の説明を移植の場合と分けずに「根づいて」としている文献は多い。

下に、移植・挿し木と接ぎ木の場合に分けて付記する。

移植・挿し木 移植時の地温が低いと、根が伸びにくく活着しにくい。マルチングで地温を上げることが有効。土壌の水分不足も活着を妨げるので十分な灌水が有効。
接ぎ木 接ぎ木親和性のある台木と穂木において、その切断面どうしを密着させると、好条件下では台木と穂木が互いに接着する。その後維管束組織が分化して導管、篩管が通じ養水分の交流が行なわれ接ぎ木の生長が起こる状態を接ぎ木の活着という。

 

-植物

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

根茎(こんけい)(Pip, Rhizome, Root, Rootstock)

(農業)(植物) 根(ね)と異なり、茎の地下部分であるところの地下茎の、4分類のひとつ。地中または地表を横に這う。外観は根と似ている。ササ、ワラビ、ハス、ショウブ、ミョウガ、タケ、ドクダミ、ヒルガオ、 …

no image

植物の呼吸(Respiration in Plants)

(農業)(植物) 生物の呼吸の定義は不確かな部分があるが、一般的には多細胞の生物体が対外から酸素を取り入れ消費し(変換し)、体外に二酸化炭素を出すことをいい、動物が息をするように植物も呼吸して二酸化炭 …

no image

受粉(じゅふん)(Pollination)

(農業)(植物) 花粉が雌性(しせい)器官に到達すること。 受粉するのは種子植物であり、種子植物には裸子(らし)植物と被子(ひし)植物があり、それぞれの受粉のしかたは以下のとおり。 種子植物 裸子(ら …

no image

発芽の三条件(はつがのさんじょうけん)(Three Conditions of Germination/Bud-break)

(農業)(植物) 水、空気(酸素)、温度。 この三条件に太陽光が含まれないことに注意する。つまり太陽光がなくても(人工光がなくても)発芽する。 ただし、光発芽性種子(こうはつがせいしゅし)は、上記三条 …

no image

自家不和合性(じかふわごうせい)(Self-Incompatibility)

(農業)(植物) 自家受精が妨げられる性質のこと。異なる個体との間では受精するが、ひとつの個体のなかで花粉が受粉されても正常な受精に至らない。 被子植物種の約半分が、この自家不和合性に該当するとされる …