科学

インドール酢酸(いんどーるさくさん)(Indole Acetic Acid(IAA))

投稿日:2019年6月2日 更新日:

(農業)(科学)

分子式C10H9NO2。植物の生長(*植物では成長でなく生長ということがよくある)を促進するホルモン。略称IAA。似た作用をもつ物質を総称してオーキシンというが、オーキシンという化合物が存在するわけではない。オーキシンのひとつがインドール酢酸という位置づけである。

インドール酢酸は植物ホルモンの一つであり、高等植物に広く含まれるほか、細菌類、酵母、苔類、藻類にも含まれる。

特に根、芽の先端の細胞に作用して生長を促進するはたらきがある。

アミノ酸のトリプトファンから合成されるという説がある。

発根促進剤の典型である。

-科学

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

クローン苗(くろーんなえ)(Clone Seedlings, Clone Cultured Nursery Plant)

(農業)(科学) 挿し木や接ぎ木などによって増殖された苗。遺伝子が同じとなる。 *英訳Clone Cultured Nursery Plantはここで創作(2018/4/03)。

no image

微生物(びせいぶつ)(Microorganism)

(農業)(科学) 肉眼で見えず、顕微鏡で見えるような生物。 生物を大きさによって分類した名称。厳密に0.0○mm以下のような定義はない。例として細菌、藻類(そうるい)、そして肉眼で見えるがカビ、ときと …

no image

ブルームレス(Bloomless)

(農業)(科学) 果実の表面に分泌される白い粉状でロウ質の物質を果粉(かふん、Bloom)という。ケイ酸が主成分である。果実を病気から守ったり、果実の水分蒸発を防いだりする役割があるとされる。この果粉 …

no image

植生(しょくせい)(Vegetation)

(農業)(科学) ある地域の自然の植物の集団全体。

no image

光合成(こうごうせい)(Photonic Synthesis, Photosynthesis)

(農業)(科学) 植物が太陽光のエネルギーを用いて、二酸化炭素と水から有機物(炭水化物)を合成し、酸素を放出する反応。 CO2+H2O→(CH2O)+O2という化学反応で表される。 明反応と暗反応に大 …