農法

トンネル栽培(とんねるさいばい)(Tunnel Culture, Tunnel Cultivation, Growing In Plastic Tunnel)

投稿日:

(農業)(農法)

畝(うね)をフィルムや不織布などでトンネル状に覆って栽培する方法。

フィルムにはビニール、ポリオレフィン系フィルム、ポリエチレンフィルムが使われる。

目的は、

対低温(寒さを防ぐ) ①生育を早める(収穫を期間的に早める)、

②寒い時期のタネまきや植え付けを可能にする(収穫を時期的に早める)、

③低温に一定期間おかれると花芽分化する作物(ダイコン、ゴボウ、ニンジン、ネギ)を昼間に温めることで抽だい(抽薹:ちゅうだい)またはトウだちを防ぐ、

対高温(高温を防ぐ) ④作物が高温になるのを防ぐ(被覆材が遮光性のもののとき)、
対降雨(雨を防ぐ) ⑤(スイカやメロンなど)病害を予防する、
対害虫(虫を防ぐ) ⑥害虫を防ぐ、

などがある。

-農法

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

山あげ(やまあげ)(Highland Agriculture, Transfer to Highland)

(農業)(農法) 低温化によって開花調節をするために高冷地に植物を移すこと。山上げ育苗(いくびょう)、高冷地育苗ともいう。また花芽が暑さに弱い種類のために高冷地に移すこともあり、これを山上げ栽培という …

no image

ばらまき(Broadcast Sowing)

(農業)(農法) 散播(さんぱん)ともいう。たねを一面にまき散らす方法。たねが小さいものが適する。

no image

畝(うね)(Ridge, Stitch)

(農業)(農法) 畑の土の表面を直線的に数cmから数十cm盛り上げること。ある程度以上の面積の畑ではこれらが平行に何本も並ぶことになる。 盛り上げた部分(山状の部分)を畝といい、畝と畝の間は例えば溝( …

no image

春化処理(しゅんかしょり)(Vernalization)

(農業)(農法) 植物の種子などを人為的に一定期間低温にして秋まき植物の性質を春まき植物の性質に変えること。

no image

菊の摘心(芯)(きくのてきしん)(*Chrysanthemum Pinch Out, Pinch, Pinching)

(農業)(植物)(農法)(農作業) 定植後2~3週間の間に、頂芽(ちょうが)を摘み取ること。これによって腋芽(わきめ)もしくは側芽(そくが)の発育が促され、側枝(そくし)の発生につながり、花の数を増や …