農作業

剪定(せんてい)(Pruning)

投稿日:

(農業)(農作業)

一般的には枝を切ることが剪定である。

この剪定をさらに2つに分ける考え方では次のようになる。

剪定(Pruning) 整枝(Training)
整姿(Trimming)

ただしこの分け方では、“コルドン整枝(Cordon Training)”の説明がなじみにくい。コルドンがひもを指すように、コルドン整枝は誘引的な樹形の造形法であってここにはPrune(刈る)の意味がないからである。

そこで、ここでは、Trainingは剪定でないものとし、枝を切ることに剪定Pruneと整姿Trimの2種類がある、もしくはPruneのなかの一部がTrimであるとして説明する。

これら2つの目的は下記のとおり。

剪定(Pruning) 1.若木における骨格枝の育成。効率のよい受光を行わせて枝や葉を強化させる。

2.樹体の栄養と生殖の均衡を保つ。生育(開花、結実)を調節し、収量を上げる。

3.結果面を増やす。

4.摘果、袋掛け、人工受粉、施肥、薬剤散布、収穫などの作業性向上。

5.成木における側枝の更新等による生産性や樹勢の維持。古い枝を除いて新しい枝を発生させて若返らせる。

6.移植前に枝葉を減らして蒸散を防ぎ移植後の活着をよくする。

整姿(Trimming) 観賞価値を高める。

 

剪定のしかたを2つに分けると次のようになる。

剪定(Pruning) 切り返し剪定(Heading-Back

枝を途中で切る。切断部位付近の芽から強い新梢が発出しやすくなる。間引き剪定よりも栄養成長を促進し、生殖成長は抑制する。樹勢が低下した樹では樹の若返りを期待できる。

間引き剪定(Thinning-Out

枝の発出位置で枝全体を切る。カキやクリなど、切り返し剪定を多用すると十分な花芽を確保できなくなる場合に。

-農作業

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

間引き(まびき)(Thin Out, Thinning)

(農業)(農作業) 耕地の苗の一部を取り除いて、苗の間隔をあけること。あらかじめ多めの種子をまいて育てておき、良い苗を残すこと。間引きをしないと各作物の重量が小さくかつ偏りが大きくなる。

no image

耕耘*(こううん)(Tilling, Tillage*)

(農業)(農作業)(土壌) 耕地を耕起、砕土、攪拌、反転などのように掘り返し、また地表面の雑草などを土中に埋め込むこと。 耕地の表層部は、作物の生育中に人間に踏まれ機械の荷重を受け、降雨によって締め固 …

no image

誘引(ゆういん)(Induction)

(農業)(農作業) 枝やつるなどを支柱に結びつけること。作物が倒れたり、枝やつるが実の重さで垂れたりすることを防ぐ。

no image

中耕(ちゅうこう)(Intertillage)

(農業)(農作業) 畝間もしくは条間を、作物の生育期間中に耕起すること。 作物の生育促進、雑草防除、通気性を高める、透水性を高める、降雨時の土壌侵食を防ぐ、水分の保持、作物の根への酸素供給、肥料成分を …

no image

玉吊り(たまつり)(*Hanging Fruits, *Slinging Fruits, Sling to Support Fruits, Tie Up Fruits)

(農業)(農作業) メロン、スイカ、マンゴーなどにおいて果実部分を地上でなく空中に吊るして成長させること。 目的は、果実の表面に付く傷を防ぐこと、つるの部分の形を整えること(メロンではここをアンテナと …