土壌 農作業

覆土(ふくど)(Cover Soil, Covering With Soil, Earth Cover, Earthen Cover, Soil Covering, Seed Covering with Soil)

投稿日:

(農業)(土壌)(農作業)

タネをまいた後その上にかぶせる土のこと。

またこの土をかぶせる作業のこともいう(例:「播種のあと覆土した」)。

点播や条播の場合 播種したところのわきの土をかき寄せてかぶせる。
散播の場合 土を全面にかけたり、レーキなどで表層の土を攪拌して種子を土中に埋没させたりする。

土を被せるということは種子を土中に埋没させることである。

覆土後に表層に圧を加えて(鎮圧)、種子と土を密着させることがある。

 

覆土の厚さを播種深度といい、種子の発芽に影響する。

播種深度は種子の大きさの3~5倍程度(文献によっては2~3倍)、通常の種子で2~3cmが適当である。

播種深度が浅いと倒伏に弱くなる一方で、播種深度が深すぎるとその後の生育が悪くなる。

覆土の目的は、種子の水分吸収を助けることや、風による飛散を防ぐ、鳥獣類の食害を防ぐなどがある。

-土壌, 農作業

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

誘引(ゆういん)(Induction)

(農業)(農作業) 枝やつるなどを支柱に結びつけること。作物が倒れたり、枝やつるが実の重さで垂れたりすることを防ぐ。

no image

耕耘*(こううん)(Tilling, Tillage*)

(農業)(農作業)(土壌) 耕地を耕起、砕土、攪拌、反転などのように掘り返し、また地表面の雑草などを土中に埋め込むこと。 耕地の表層部は、作物の生育中に人間に踏まれ機械の荷重を受け、降雨によって締め固 …

no image

玉吊り(たまつり)(*Hanging Fruits, *Slinging Fruits, Sling to Support Fruits, Tie Up Fruits)

(農業)(農作業) メロン、スイカ、マンゴーなどにおいて果実部分を地上でなく空中に吊るして成長させること。 目的は、果実の表面に付く傷を防ぐこと、つるの部分の形を整えること(メロンではここをアンテナと …

no image

人工受粉(じんこうじゅふん)(Artificial Fertilization, Cross-Pollinate, Hand Pollination)

(農業)(農作業)(農法)(植物) 植物のめしべの柱頭に、人為的に花粉を付けて受精に進めること。 人工授粉とも書かれる。人工を人為と書くこともある。 植物の人工受粉は、動物でなら人工受精に相当する。 …

no image

寒起こし(かんおこし)(Cultivation on Cold Season)

(農業)(農作業) 1月〜2月に表層の土を掘って脇に寄せるなどして、病原菌や害虫を減らしたり、土の団粒化を起こさせて通気性を向上させたりすること。 *英訳はここで創作(2018/3/08)。