(農業)(肥料)
窒素 | リン
*リン酸 |
カリウム | |
元素記号 | N | P | K |
英語名 | Nitrogen | Phosphorus | Potassium |
効果 | 葉や茎を大きくする | 開花結実を促す。
果菜類で重視される |
根の発育を促す。
根菜類で重視される |
別名 | 葉肥(はごえ) | 花肥(はなごえ)、実肥(みごえ) | 根肥(ねごえ) |
不足すると | 下葉に含まれるたんぱく質や葉緑素が、旺盛に生育している株の先端のほうに送られるため、下葉から黄色くなってくる | 下葉から緑色や赤紫色に変色し、株の生育が衰えてくる。開花や結実が遅れ、実の成熟も遅れて収穫量が減ったり、品質が低下したりする。 | 下葉の先端や縁から葉が黄色くなって葉が枯れ始め、果実の品質も低下する
|
過剰だと | 葉色が濃い緑色になり、茎や葉ばかりが茂って、花や実がつきにくくなる。また、植物体が肥満化して軟弱になり、病害虫の被害を受けやすくなる。 | 土壌病害が起きやすくなるが、それ以外の症状は少ない | マグネシウムが吸収されにくくなるが、それ以外の症状は少ない |
*リンがPであるのに対しリン酸はH3PO4。
*リンのところだけリン酸のように化合物で表現された文献が多い。
*この3要素だけがあればいいわけではない。
*肥料の三要素にカルシウム(石灰)とマグネシウムを加えて肥料の五要素と言う。
*摂取しなければならない必須要素は17種類ある。
*肥料の成分表示は通常3つの数字で表される。窒素成分の実効量、リン成分の実効量(P2O5 量として換算)、カリ成分の実効量(K2O 量として換算)の順。例えば、10-10-10 肥料は上記3つの成分を10パーセントずつ含み残りは増量剤であることを意味する。
*英訳Three Main Macronutrientsは直訳すれば主要3要素となるが、これには「肥料の」という意味が含まれない。
*Three Major Nutrients(三大栄養素)という言葉は既にあり、またFertilizer Nutrients(肥料の栄養素)という言葉も既にあるため、英訳Three Major Fertilizer Nutrientsをここで創作(2018/4/15)。
Q:「肥料の三要素とは、窒素・リン酸・マグネシウムである。」といったらこれは○か×か。
とあれば、その答えは、
A:×。マグネシウムでなくカリウムが正しい。
もしも出題で、
Q:「作物の生育にとって欠かすことのできない元素は、16種類である。」といったらこれは○か×か。
とあれば、その答えは、
A:×。17種類である。その17種類を下記に示す。
1.窒素(N)
2.燐酸(P) 3.カリ(K) 4.カルシウム(Ca) 5.マグネシウム(Mg) 6.硫黄(S) 7.ホウ素(Bn) 8.銅(Cu) 9.マンガン(Mn) 10.亜鉛(Zn) 11.鉄(Fe) 12.モリブデン(Mo) 13.塩素(Cl) 14.ニッケル(Ni) 15.酸素(O) 16.炭素(CN) 17.水素(H) |