(農業)(植物)
有性生殖の結果として種子を形成し、この種子によって繁殖する植物。裸子植物門と被子植物門とがある。
種子植物 | 裸子(らし)植物門(Gymnospermae) |
被子(ひし)植物門(Angiospermae) |
裸子植物は、胚珠が雌花にむきだしでついているもの。
被子植物は、胚珠が子房に包まれていて、これが後に果実となるもの。
種子は有性生殖によって受精した胚珠が発達したものであり、成熟とともに休眠状態になり、これは単に種(たね)と呼ばれることが多い。また発芽の三条件が揃えば発芽する。
イネ、ムギ、ダイズ等ならこの種子が収穫物であり、農業的な次の生産のためのたねでもある。
種子は、生育期間中で1回だけ作られるものと複数回作られるものがある。
前者にはイネやコムギのように1年に1回種子を作る一年生草本(そうほん)と、タケやササのように開花するまで長い年月を経て、開花結実すると枯死する一稔(いちねん)多年生草本がある。
種子植物は植物界の中で最も分化が進んでいる。
種子植物でなければシダ植物門である。
真葉植物(Euphyllophyta) | シダ植物門(Pteridophyta) | |
種子植物(Spermatophyta) | 裸子(らし)植物門(Gymnospermae) | |
被子(ひし)植物門(Angiospermae) |