(農業)(植物)
花粉が雌性(しせい)器官に到達すること。
受粉するのは種子植物であり、種子植物には裸子(らし)植物と被子(ひし)植物があり、それぞれの受粉のしかたは以下のとおり。
種子植物 | 裸子(らし)植物門(Gymnospermae) | 花粉が胚珠の珠孔に付く |
被子(ひし)植物門(Angiospermae) | 花粉が雌ずいの先端(柱頭)に付く |
(受粉と受粉の違い)
受粉 | 授粉(じゅふん) |
自然状態で起こった場合 | 人為的な手段によった場合 |
雌性器官側からの表現 | 花粉側からの表現 |
(他家受粉と自家受粉)
他家(たか)受粉
同種の植物の別の個体間の受粉。 カボチャ、キュウリなど。 |
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自家(じか)受粉
同じ個体間の受粉。 イネ、ナスなど。 |
自花(じか)受粉 / 同花(どうか)受粉
同じ花のおしべとめしべの間で行われる受粉。この場合雌雄同花(しゆうどうか)である。 |
隣花(りんか)受粉
同じ個体中の別の花の間で行われる受粉。 |
(花粉の移動を媒介するもの)
自然では風、昆虫、鳥、水などが、おしべからめしべへの花粉の移動(送粉)を媒介しており、それぞれ風媒、虫媒、鳥媒、水媒と呼ばれる。