農法

塩水選(えんすいせん)(Seed Selection Method Using Salt Water)

投稿日:

(農業)(農法)

種子を選別する方法のひとつで塩水を用いるもの。

塩水の濃度によって浮く種子、沈む種子を分け、播種する種子を選ぶ方法である。イネ、オオムギなどに行う。

イネの場合、玄米が充実するほど玄米と籾殻(もみがら)の間の隙間が小さくなり比重が重くなって沈みやすくなる。すなわち沈む方が良い種子となる。病原菌に侵された種子は充実が足りずに軽くなるため浮き、これを排除できる。

種子は水分を含めば重くなるため、この選別作業はすばやく行わなければならず、また作業後は塩分を洗い流して乾燥させる。

*英訳Seed Selection Method Using Salt Waterはここで創作(2018/10/14)

-農法

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

トンネル栽培(とんねるさいばい)(Tunnel Culture, Tunnel Cultivation, Growing In Plastic Tunnel)

(農業)(農法) 畝(うね)をフィルムや不織布などでトンネル状に覆って栽培する方法。 フィルムにはビニール、ポリオレフィン系フィルム、ポリエチレンフィルムが使われる。 目的は、 対低温(寒さを防ぐ) …

no image

対抗植物(たいこうしょくぶつ)(Antagonistic Plant, Nematode Suppressive Crops)

(農業)(農法)(科学)(植物)(病害) 作物に有害なウイルス、細菌と菌類、線虫を防ぐ効果がある植物のこと。これらは栽培後に緑肥的に用いられる。 線虫(Nematode)とは、線形動物門に属する生物の …

no image

連作と輪作(れんさくとりんさく)(Continuous Cropping, Repeated Cultivation, Sequential Cropping / Convertible Husbandry, Crop Rotation, Rotation Cropping, Rotation of crops, Rotational Cropping)

(農業)(農法) 連作(れんさく)は、同じ圃場に同じ作物を続けて栽培すること。 輪作(りんさく)は、同じ圃場に違う作物を周期的に(本来は一定の順序で)栽培すること。   連作でなければ輪作で …

no image

開花調節(かいかちょうせつ)(Regulation of Flowering)

(農業)(農法) 植物の開花時期を人為的に変えること。早めることを促成、遅らせることを抑制という。

no image

人工受粉(じんこうじゅふん)(Artificial Fertilization, Cross-Pollinate, Hand Pollination)

(農業)(農作業)(農法)(植物) 植物のめしべの柱頭に、人為的に花粉を付けて受精に進めること。 人工授粉とも書かれる。人工を人為と書くこともある。 植物の人工受粉は、動物でなら人工受精に相当する。 …