(農業)(科学)
果実の表面に分泌される白い粉状でロウ質の物質を果粉(かふん、Bloom)という。ケイ酸が主成分である。果実を病気から守ったり、果実の水分蒸発を防いだりする役割があるとされる。この果粉がない品種をブルームレス(Bloomless)という。
すなわちブルームきゅうりなら果粉ありのきゅうり、ブルームレスきゅうりなら果粉なしのきゅうりである。ブルームがあると消費者に残留農薬に間違われやすく、ブルームレスきゅうりが主流になりつつある。
ブルームきゅうりに比べてブルームレスきゅうりの表面は光沢があって固いことがある。
ブルームレスきゅうりは専用に育種したカボチャを台木として、接ぎ木することによって作ることができる。この台木をブルームレス台木という。
ブルーム自体は多くの果実で分泌されているが、表面が滑らかな果実でないと、わかりづらいことがある。
*bloomは果紛より花という意味の方が一般的であり、「果紛がない」という意味でのbloomlessという言葉は和製英語と思われる。英米文献でbloomlessは「花がない」という意味である。英文を書く際にbloomlessとすると果粉がないという意味にとられず、花がないという意味にとられる可能性が高い。