肥料

速効性(そっこうせい)(Fast-Acting Property)

投稿日:2018年10月30日 更新日:

(農業)(肥料)

肥料の効果が植物に比較的早くあらわれるもの。逆に比較的遅くあらわれるものを遅効性(ちこうせい)とか緩効性(かんこうせい)という。なお緩効性は効果がでるのが遅いだけでなく効果の持続が長いものをさす。

速効性肥料は、効果が速くあらわれるため追肥(ついひ)に適している。

 

(速効性肥料といわれるもの)

(液肥)

液体アンモニア、アンモニア水など。

(窒素肥料)

硫安、塩安、硝安、尿素など。

(リン酸肥料)

過リン酸石灰、重過リン酸石灰、リン酸アンモニアなど。

(カリ肥料)

硫酸カリ、塩化カリ、草木灰など。

(水溶性肥料)

有効成分が水溶性の化成肥料。

以上はいずれも速効性であり、また固体肥料(液体でない肥料)の粒度は細かいものほど速効性となる。

肥料の分類

-肥料

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

緑肥(りょくひ)(Green Manure, Green Manure Crop)

(農業)(肥料)(土壌) 植物を腐らせずに土壌に混ぜて肥料にするもの。 山野草(さんやそう)緑肥 野生の草花を用いるもので、現在はあまり使われていない。 栽培緑肥 マメ科 レンゲ、クローバー、ベッチ類 …

no image

堆肥(たいひ)(Compost, Barnyard Manure, Farmyard Manure)

(農業)(肥料) かつては稲藁(わら)、麦藁、落ち葉、塵芥(じんかい)、野草などを堆積し自然に発酵させたものを堆肥や積み肥(つみごえ)といったが、家畜の糞尿(ふんにょう)なども含め、原料によらず有機資 …

no image

遅効性肥料(ちこうせいひりょう)(Delayed-Acting Fertilizer*)

(農業)(肥料) 肥料を施したのち、しばらく間をおいてから効果が発現する肥料。 肥料の分類のしかたはたくさんあり、そのうちのひとつ、効果発現時期による分類にこの遅効性肥料が含まれる。 (効果発現時期に …

no image

肥料の三要素(ひりょうのさんようそ)(Three Main Macronutrients, Three Major Fertilizer Nutrients)

(農業)(肥料) 窒素 リン *リン酸 カリウム 元素記号 N P K 英語名 Nitrogen Phosphorus Potassium 効果 葉や茎を大きくする 開花結実を促す。 果菜類で重視され …

no image

肥料の分類(ひりょうのぶんるい)(Classification of Fertilizer)

(農業)(肥料) ここでは大きく3つに分け、さらにその3つを、①を5分類、②を4分類、③を2分類している。 ①肥料の生産、組成、性質などの自然科学的分類 形態的分類 粉状肥料(造粒などを行なわず粉末状 …