(農業)(科学)
農業においては、「土壌は、固相の土壌粒子、液体の土壌水、気相の土壌空気という三相から成る」という言い方がされる。
これは、「土壌の、固体の部分が土壌粒子であり、液体の部分が土壌水であり、気体の部分が土壌空気である」といってもほぼ同じ意味となる。
※この言い方は、H2Oが同じ化学式でありながら氷であったり、水であったり、水蒸気であったり状態が違うことを三態といったり、三相といったりすることとは趣きが違う。
H2Oのようなひとつの分子式のものが異なる相に変わることと、土壌のように様々な成分で構成されるものを三相に分けて捉えそれらが同時に存在するということは、三相という言葉の意味を違う側面で使っていると考えないと混乱すると思われる。
※上記は三態=三相のような定義だが、態と相の定義が違う文献もある。「氷という態には今のところ16までの異なる相が発見されている。」のような文では、態をさらに細かく分けたものが相である。