植物

植物の呼吸(Respiration in Plants)

投稿日:

(農業)(植物)

生物の呼吸の定義は不確かな部分があるが、一般的には多細胞の生物体が対外から酸素を取り入れ消費し(変換し)、体外に二酸化炭素を出すことをいい、動物が息をするように植物も呼吸して二酸化炭素を排出する。つまり植物にも酸素が要る。

ただし植物は光が当たっているときは逆に光合成によって二酸化炭素を取り入れ酸素を排出することも行う。

これは光があたっているときに二酸化炭素を出さない(呼吸をしない)ということではなく、

光があたっているとき呼吸と光合成を両方同時に行っているということである。とはいえ光があたっているときは出す二酸化炭素よりも出す酸素のほうが多い。

夜間の植物は、光合成がないため呼吸だけとなり、酸素を出すことはなく、二酸化炭素を出す。

(植物の呼吸)

  昼間(光が当たっている) 夜間(光が当たっていない)
呼吸

している(二酸化炭素を出す)。

している(二酸化炭素を出す)。

光合成

している(酸素を出す)。

×

していない(酸素を出さない)。

酸素排出と二酸化炭素排出を差し引きすると 酸素を出す(酸素が上回っている)。 二酸化炭素を出す。

-植物

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

着花(ちゃっか)(flowering, Flower Setting)

(農業)(植物) 花が着くこと。 着花という言葉が用いられるのは着花習性の場合が多いようす。 * Flower Settingは着花という意味だけでなく、英米文献でFlower arrangement …

no image

大豆(だいず)(Glycine Max)

(農業)(植物) マメ科の一年草。未成熟で収穫した種子は枝豆(えだまめ)である。大豆と枝豆は収穫時期が異なるだけで、植物としては同じ。ただし、大豆として収穫するのに適した品種、枝豆として収穫するのに適 …

no image

雌雄異花(しゆういか)(Imperfect Flower)

(農業)(植物) 雌花(めばな、しか)と雄花(おばな、ゆうか)の別があること。 ひとつの花の中に雌しべだけあるのが雌花であり、雄しべだけあるのが雄花。 これら雌花と雄花を単性花(たんせいか)という。 …

no image

有胚乳種子(ゆうはいにゅうしゅし)(Albuminous Seed)

(農業)(植物) 芽や根がつくられるときの栄養分が胚乳に蓄えられている種子を有胚乳種子という。これに対して子葉(しよう)のなかにその養分が含まれていて胚乳がない種子を無胚乳種子(むはいにゅうしゅし)( …

no image

徒長(とちょう)(Spindly Growth, Stretched Out Stem*, Leggy Stem*)

(農業)(植物) 徒(いたづら)に長く伸びた茎などのこと。無駄にというニュアンスがある。内容が充実せずに伸びが進んでいる状態。 徒長苗(とちょうなえ)とか徒長枝(とちょうし)という言葉でよく使われる。 …