(農業)(畜産)(養鶏)
平飼い(ひらがい)と立体飼い(りったいがい)に分類できる。
立体飼いは、さらにひな段、直立、バタリーに分けられる。
立体飼いの多くはケージで行われ、それらがケージ飼いと言われることから、ケージ飼いが立体飼いを指すように用いられることが増えている。
平飼い
(Floor Feeding Poultry Farming) |
平面的に飼育する(Floor Rearing)。立体的なケージ飼育などに比べ、より自然に近い。ブロイラー(肉用若鶏)生産は平飼いが多いが、採卵鶏用でも平飼いは行われる。
平飼いと放し飼いは完全なイコールではないと思われる。野生動物など外敵から鶏を守るため柵を設けたり、野鳥から病気をもらわないよう金網を張ったりするため。 平飼いは鶏舎がないわけではない。雨を防ぐための屋根がかかった部分があり、また夜寝るための止まり木が用意されている場合もある。 |
立体飼い
(Multi-Layered Poultry Farming*) |
立体で多層化するため、単位土地面積当たりの飼養羽数が多くなる。
よって生産効率が高くなりコスト低減化の可能性が生じる。
ケージ飼いの場合は個体識別できるため、管理(産卵数、健康状態など)し易い。 給餌、給水、集卵、排糞*などはすべて自動化するものが多い。
立体飼いが全てケージ飼いとは限らないが、ケージ飼いに関してはアニマルウェルフェア(Animal Welfare : 動物福祉)の観点から海外の一部では規制の方向にある。 |
排糞*(はいふん)はここでの造語。ベルトコンベア状のもので鶏の糞が回収、排出されることを用語化している。(2020/05/01)
Multi-Layered Poultry Farming*はここでの造語。立体飼いを多層飼いとして英訳している。(2020/05/01)
平飼いを多層化して立体化することもできそうに思われるが(例えばビルの各階の床にニワトリが居るようなイメージ。または鶏舎が複数層になっていて、各層ごとに平飼いしているイメージ)、そうしたサイトが見つけられなかったので投資に見合わないのかもしれない。
しかし平飼いをアピールされるサイトには、鶏が自由に動き回れる地上部分に隣接した鶏の居場所が、複数層(立体的)になっているものがある。よって現在既に平飼いと立体飼いは混合された形式があると考えていいのかもしれない。
なお、飼育方式の分類でなく鶏舎の分類としては、窓の有無により、開放鶏舎と無窓鶏舎(ウィンドウレス鶏舎)の二つに分けることができる。
もしも出題で、
Q:「ニワトリの飼育方式は、立体飼いと平飼いの二つに分けられる。」が正しければ○、誤っていれば×とせよ。
とあれば、その答えは、
A:○。