(農業)(農作業)
栽培している植物の一部を取り除いたり形を整えたりすること。
花や実の付き(収穫量)をよくするほかいくつかの目的がある。
(整枝の3分類)
整枝 | 支柱、添木、誘引 |
剪定 | |
摘心、摘芽(芽かき)、摘葉、摘蕾、摘花 |
(果樹、野菜、花卉それぞれの整枝)
果樹の整枝 | 剪定や支柱・添木・誘引で樹の形を整える。
樹高を高くさせないことで果実をとるときの作業性をあげるなど。 |
野菜の整枝 | 摘心:生長点を除去する。
摘芽(芽かき):腋芽を除去する。 摘葉:葉を除去する。 摘蕾、摘花もある。 株の充実、開花・着果の促進。採光をよくして光合成を高める。通風をよくして病害虫の発生を抑える。 |
花卉栽培の整枝 | 側枝を除去し所定の枝数にする。 |
(摘芯と芽かきの解説)
摘心
草花や野菜の茎の先端を切ること。草花や野菜は多くの場合、一番伸びている芽が優先的に育ち、そのままにすると、1本の伸びている茎だけに花がついてしまう。 しかし伸びている茎を途中で切れば、別の芽の生長を促進させて花がつき、また実もなる。 切るときは、ほかの芽と長さが均等になるように切っていく。 草花や野菜でおこなわれる。 |
芽かき
不要な芽を取り除くこと。花や実に栄養が届き、つき具合がよくなる。 数枚芽をのこした状態で、ほかの芽をつんでいく。 |
(整枝をする理由、目的)
枝など減らすと、
・枝が少ない方が収穫作業がし易い。
・果実に日光を当て易い。
・支柱に這わせやすくなる。
・病気や害虫の被害に気づき易くなる。
芽、茎、葉、花、果実などを減らすと、
・不要な果実が取り除かれることで、栄養が集中する。
・不要な脇芽が取り除かれることで、栄養の浪費を防ぐ(メロン、スイカ、カボチャなど糖度が重要な野菜)。
・風通しがよくなって病害虫を防ぐ。
もしも出題で、
Q:「整枝には、茎の先端を摘みとる( ① )、病気におかされた葉や老化した葉を摘みとる( ② )、ムダな側枝を葉えきの部分から摘みとる( ③ )などがある。この( )にあてはまる言葉を答えよ。」
とあれば、その答えは、
A:①摘心、②摘葉、③芽かき、となる。