(農業)(科学)
代替エネルギーの供給源としての植物。
生物由来の有機性資源(bio)であって化石資源を除いた再生可能なもの、またはその量(mass)。生物が光合成で生成した有機物であり、持続的に再生可能な資源。石油や石炭など化石資源は、地下から採掘し尽すと枯渇するため再生可能でないとする。
バイオマスを燃焼させたときの二酸化炭素は、バイオマスの成長過程に光合成で大気から取得した二酸化炭素であって二酸化炭素を新たには増加させていないとし、これを「カーボンニュートラル」という。
化石燃料に含まれる炭素も太古の大気中の二酸化炭素が固定されたはずなので、太古からの累計ではカーボンニュートラルともいえそうだが、そうとらないのが一般的である。
バイオマスは、その賦存(ふそん)状態により、(1)廃棄物系バイオマス、(2)未利用バイオマス、(3)資源作物に分類される。
*バイオマスを燃焼させた…とか、バイオマスの成長過程で…のような文脈では、バイオマスの意味は「生物由来資源量」ではなく「生物由来資源」として扱われている。massに「(物質が一体化した)塊、まとまり」という意味があることからbiomassは量に関係なく一体にまとまった生物資源と解したほうがいい場合が多くあるようだ。