土壌

電気伝導度(でんきでんどうど)(EC:Electric Conductivity, Electrical Conductivity)

投稿日:

(農業)(土壌)

土壌の電気の伝わり易さ。数字が大きい方が、電気が伝わり易い。イオン化された土壌中の肥料が多いとこの数字が大きくなる。イオン化されていない肥料に関してはこの数字には表れない。土壌中のイオン化された肥料の総量を測るものといえる。

例えば窒素などの肥料成分はイオン化された状態(NH4+、NO3-など)で植物に吸収されるため、この電気伝導度を測ることで植物に影響を及ぼす土壌の性質を判断できる。

かつては表示単位にmS/cmが用いられたが、現在はSI単位のdS/mで表わす。数値はどちらでも同じとなる。

植物には0.2~0.4dS/mの範囲内が生育に適し、0.8dS/m以上では濃度障害などの悪影響があらわれる。

土壌中の水溶性全塩類濃度の指標ともなる。

 

もしも出題で、

Q:「EC(電気伝導度)が高い土壌では、肥料成分濃度が高いことがうかがえる。」といったらこれは○か×か。

とあれば、その答えは、

A:○

となる。

-土壌

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

土性(どせい)(Soil Texture)

(農業)(土壌) 砂、シルト、粘土の組成重量割合による土の分類のこと。 土の粒子を、その大きさによって砂、シルト、粘土のようにグルーピングして、これらのグループが、ある土のなかにどのような重量比で存在 …

no image

腐植(ふしょく)(*Humus, Humic Soil)

(農業)(土壌) (* Humusの発音はヒューマスhjúːməs) 土壌中で、生物や植物の遺体が微生物によって分解されまた再合成を繰り返してできた暗色の高分子混合有機物。 もしも出題で、 Q:「腐植 …

no image

耕耘*(こううん)(Tilling, Tillage*)

(農業)(農作業)(土壌) 耕地を耕起、砕土、攪拌、反転などのように掘り返し、また地表面の雑草などを土中に埋め込むこと。 耕地の表層部は、作物の生育中に人間に踏まれ機械の荷重を受け、降雨によって締め固 …

no image

覆土(ふくど)(Cover Soil, Covering With Soil, Earth Cover, Earthen Cover, Soil Covering, Seed Covering with Soil)

(農業)(土壌)(農作業) タネをまいた後その上にかぶせる土のこと。 またこの土をかぶせる作業のこともいう(例:「播種のあと覆土した」)。 点播や条播の場合 播種したところのわきの土をかき寄せてかぶせ …

no image

沖縄の土壌(おきなわのどじょう)(Soil in Okinawa Prefecture)

(農業)(土壌) 沖縄県の土壌は、国頭(くにがみ)マージが最も多く、次いで島尻(しまじり)マージ、ジャーガル、沖積土壌(ちゅうせきどじょう)の順となっている。 土壌 酸性/アルカリ性 分布面積率 作物 …